【Vol.13】工場とIT

工場(産業)は、水力・蒸気機関を活用した「第1次産業革命(機械化)」、石油と電力を活用した「第2次産業革命(電化)」、IT技術を活用した「第3次産業革命(自動化)」と、発展して来ました。また、近年「第4次産業革命(繋がり)」と言われる、人間、機械、その他の企業資源が互いに通信・制御することで、製造だけでなく調達、保守、修理までも、自動運転化する取り組みが進んでいます。

これらすべての自動化を可能にしているのは、IoT(モノのインターネット)、ロボット工学、AI(人工知能)であり、人間の脳と同じように、データ、分析、メモリにより動いています。更に進んだ工場では「第5次産業革命(人と機械の収束)」と言われる、人々、モノ、コンピューティング端末などの全てが広大なデジタルのウェブ上で繋がり、極限まで省人化が図れる仕組みの導入に向けて検討が進んでいます。これらは、労働人口の減少を避けて通れないこれからの時代に必須となる考え方です。

昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)という、キーワードを耳にすると思いますが、投資規模の大きくなる工場では、一足飛びの変革は難しいように思われます。自動化が進んでいない工場では、第1段階として、業務のプロセスは特に変化させず、デジタルを既存のビジネスモデルに取り入れて業務の効率化を図る「デジタイゼーション」から取り組むため、協議会参画企業に相談してみるところから始めてはいかがでしょうか?