【山口県萩市】サテライトオフィス実証実験レポート
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弊社社員の授業参加など、校外とのコミュニケーションの場を生徒に提供されています。 「生徒に情報リテラシー、情報活用力を培ってもらうためにICTを利用して何ができるかを考えています。」と言われる松嶋さんは、反転授業導入から見られるようにアウトプットの割合を増やした授業にするため、また、親密性、傾聴力、論理思考、コミュニケーション能力などを高めることを目的としたコンピテンシーベース教育の一部分としてICTを活用されていました。具体的には、WEBサイト、デザインなどコンテンツの作成を萩ラブハイスクールの課題とし、また、前述のように校外とのコミュニケーションの場を設ける他に、反転授業の事前準備として予習動画をYouTubeで配信、生徒のプレゼンテーションでは、資料操作をパソコンではなくタブレット端末で操作してもらうなど、身近にある技術を使い、生徒の意欲・関心を高め、主体的で能動的な学びを促進されます。 「オンライン交流の最大の利点は、リアルでの交流の密度を高くできるところにあります。」物理的な距離を無くすだけでなく、オフラインでは成し得なかったオンラインでの出会いをリ 2012年からアクティブラーニングの一つである反転授業を取り入れ、その中でICTを活用するなど、新しい時代の教師として注目を浴びる松嶋渉さん。県内の商業科教員の勉強会のコーディネーターや市内中学校のICTアドバイザーにも就かれ、萩市の教育現場にICTの普及を試みる第一人者です。 松嶋さんが教壇に立つ情報デザイン科は、2012年に、国立教育政策研究所の教育課程研究センターが行っている教育課程研究指定校事業(2ヵ年事業)に選ばれ、伝統文化教育の実践に地域活性化団体「萩LOVE」 とのコラボ授業を週2回の総合実践の時間で実施。その継続事業として学生の地域社会との交流を目的とした「萩ラブハイスクール」 を現在も続けられています。 2014年3月、萩ラブハイスクールの一環で、萩市出身の株式会社コスモピア社長・田子みどり氏と弊社社長・星野によるICT講座「これからのICTを活用した学習や働き方の未来」を萩商工高校で開催したのが弊社との初セッションでした。以後、松嶋さんはバーチャル会議システムを使った他校との交流授業やLync(後にSkype for Business)による田子氏、星野、ワークライフバランスを志す  地域のITC伝道師との出会い松嶋 渉さん山口県立萩商工高等学校・情報デザイン科教員21

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